HISTORY

コーヒーとの出会い

元々コーヒーは、自分にとってただの飲み物でした。 特にこだわりもなく、コンビニでカフェオレを買って飲む程度。 しかし、その考えを覆す出来事があった。 2016年9月、サーフィンのコンテストで訪れたカリフォルニア。街には至るところにコーヒーショップがあり、地元の人々やサーファー、警察官、犬の散歩ついでに立ち寄る人たちが、コーヒー片手に会話を楽しんでいた。どの街でもコーヒーを中心にしたコミュニティがあり、その温かい空気に自然と惹かれていった。 そんな中、オーシャンサイドのローカルコーヒーショップで、ハンドドリップのコーヒーと出会う。そのコーヒーを口に含んだ瞬間、フルーティーな香りと甘さが広がり、今まで飲んできたコーヒーとはまるで違うことに驚いた。「コーヒーって、こんな味がするのか……!」その一杯が、自分の中のコーヒーの概念を大きく変えた瞬間だった。サーフショップや海沿いのカフェでは、誰もが当たり前のように美味しいコーヒーを飲み、気軽に会話を楽しんでいる。しかも、日本と違い、日の出前からお店が開いている。そんなアメリカ西海岸のコーヒーカルチャーに、すっかり魅了されてしまった。

焙煎への興味とシェアロースターの出会い

帰国後、あの時の衝撃が忘れられず、コーヒーに対する興味がどんどん深まっていった。 「このコーヒーの味の違いはどこから生まれるのか?」 「豆の種類? それとも焙煎の違い?」 そう考えながら様々なコーヒーショップを巡るうちに、「シェアロースター」というサービスを知る。そこでは、お店の焙煎機を時間貸ししてくれるサービスで、自分で焙煎機を使い、コーヒー豆を焼くことができた。コーヒーのことなんて全く分からない状態でしたが、迷わず申し込み、焙煎の世界へと足を踏み入れる。

焙煎の探求

とはいえ、最初は手探り状態。師匠がいるわけでもなく、頼れるのは本だけ。書籍を読み漁りながら試行錯誤を重ね、何度も焙煎を繰り返した。「どうすれば、あの時のコーヒーの衝撃を再現できるのか?」ただ焼くだけではなく、豆の個性を引き出す方法を探求し続けた。 最初は自分のために焙煎していたが、仲間にも飲んでもらうようになり、「この味、好きかも」と言ってくれる人が増えていった。そうしてコーヒーの話をする時間が増えるうちに、「せっかくだから、イベントで出してみたら?」という話が持ち上がり、仲間のサポートがあり出店することになる。

MILESTONE COFFEEの誕生

イベント当日、初めて自分が焙煎したコーヒーを、知らない誰かにお金を払って飲んでもらう。緊張しながら見守る中、「いい香りがするね」とカップを手に取る人たち。「美味しい」という言葉が聞こえた瞬間、胸の奥から嬉しさがこみ上げてきた。 「あの時、カリフォルニアで飲んだ一杯のように、誰かの記憶に残るコーヒーを作れるかもしれない。」 そう感じたとき、コーヒーを仕事にする覚悟が決まりました。 そして2021年3月、MILESTONE COFFEEをスタート。 旅先で出会ったコーヒーの感動を、自分の焙煎した一杯で表現したい。 あの日感じた、コーヒーの持つ魅力と温かさを、もっと多くの人に伝えたい。 MILESTONE COFFEEの一杯が、新しいコーヒーとの出会いになりますように、と願いながら。

MILESTONE COFFEEの現在

シェアロースターでコーヒー豆を焙煎し、イベント出店などでコーヒー豆のとドリンクの販売を行ってきましたが、2024年12月に、みなさまのお力添えのおかげで、和歌山では初となるオランダ製GIESEN焙煎機6kg窯を導入し、和歌山市に焙煎所を構えることができました。現在はオンラインストアでのコーヒー豆の販売のみとなっておりますが、コーヒースタンドを併設出来るよう現在準備中です。

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